ボストン美術館、ナショナルギャラリーを見たあとメトロポリタン美術館を見たが、確かに圧倒的に広い、大きい。鑑賞時間は2時間取られていたが、ガイドさんから何処にいるのかわからなくなって迷ってしまうことがあるので、自分のあとにつて来てほしいと云われ、ガイドさんの言うとおり、ガイドさんが目視で確認できる位置にいるか、またガイドさんから渡された無線のイヤホンガイドからガイドさんの声の聞こえる範囲を外れないようにまわった。
そんなことで広大な美術館の中の何処をどう回っているのか、まったく分からなかった。
この下に美術館の地図があるが、部屋数は約650室ある。
1室1分で回っても10時間以上かかることになる。
今写真を整理しながら、写真の被写体、撮影順序などからガイドさんが案内してくれた展示室を考えて見ると、まず1階の北東にあるエジプト芸術の展示室(全部で39室ある)に入った、一通りはどの部屋も通ったと思うが、何箇所かで説明があった。
次にエジプト芸術の展示室にあるThe Temple of Dendur(エジプト ヌビアにある寺院)の巨大遺物を見て、アメリカンウィングを通過し、武器、甲冑の展示室(11室)に入った。
ここを見てから2階に上がり、アジア芸術の展示室(54室)を見てからヨーロッパ絵画(1250年〜1800年)の展示室(45室)に入り、ここでかなり時間をとり終了した。
まわった展示室(通過しただけの部屋も含めて)は合計149室で全体650室の4分の一弱でした。
見て回った感想としては、美術館全体を一通りしっかり見ようとすると1ヶ月くらいかかると思われました。
でも毎日次から次と見ていると頭の整理がつかず、なにも頭に残らないように思います。
結局、こうした巨大美術館は展示作品全部を見ようとするのではなく、時代、作家、国、美術品の種類など、鑑賞する人が興味を持った美術品を、あらかじめ良く調べて鑑賞するのがよいように思いました
アメリカに住んでいなければそういった楽しみ方はできないと思いますので、我々外国人にはここは美術品鑑賞というよりは、やはり観光対象と考えた方が妥当かもしれません。
いまちょうど東京・上野の東京都美術館で「メトロポリタン美術館 古代エジプト展 女王と女神」が開催中(7/19〜9/23)ですが、ここには約200点の美術品が出ているそうで、本当に楽しく鑑賞しようとしたらこちらを見た方がよいと思います。
しかし、海外の巨大美術館で素晴らしいと思うのは、所蔵する美術品の公開に大変積極的なことです。
以前、なにかでメトロポリタン美術館にある絵画の記事を読んだ時、そのなかにあった小さな写真を見て、もっと大きい写真を見たいと思い、この美術館のサイトにアクセスしてその写真を取り出したことがありましたが、その時作者と画題だけが記載された作品についてもすぐ見ることが出来ました。
今回の旅で訪問した、ボストン美術館、ナショナルギャラリーのサイトにも同様の機能があります。
このページを書くためにルーブル美術館のサイトも見て見ましたが、ルーブル美術館のサイトにも同様な機能があるのと、トップページからすべて日本語でも見られるようになっていました。
ルーブルには日本からの訪問者も多いからと思います。
日本の美術館も最近はかなり積極的になったと思いますが、まだ美術館により差がありますし、表示画像の小さいものが多いように思います。さらなる改善を望みます。
メトロポリタン美術館はマンハッタンのセントラルパークの中にあり、東が五番街に面しています。下の地図の上側が西でセントラルパークに面しています。
私たちは地図下側中央の入口から入り、右のエジプト芸術の区域にはいったわけです。
なお、日本語の地図はありませんでしたが、美術館のサイトに日本語の案内がありますのでここをクリックすると、そちらにリンクします。
休日だったせいもあると思いますが、日本の美術館にくらべて大変混雑していました。
しかし、日本だと人だかりするような作品でも特に人集まっていることもなく、ゆっくり鑑賞できます。
残念ながら我々は時間がなくそうはいきませんでした。
美術館の5番街向きの正面 |
入ってすぐの広間 |
同左 |
2階から見下ろしたところ |
ミュージアムショップ |
この奥からエジプトの区画に入る |
実に膨大な量の遺物・美術品があります。
所蔵品がすべて展示されているとは思われませんので、この何倍もあるとするとエジプトから苦情が出るのもわかります。
しかし、ボストン美術館にある日本の美術品もそうですが、ここに収蔵されなかったら磨滅・散逸していたものも多くあると思いますので、今後はともかく、これまでは良かったのでしょう。
テレビ、写真でしか見たことのないものが、広い(39室)エジプト区画内に極めて多く展示されており、あらかじめ展示品を確認して、その由来などを調べてから見たらもっと興味深く見られたと思います。
エジプト区画には珍しいものが多いが 残念ながら知識がない |
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石棺 |
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大量の金製品 |
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The Temple of Dendur (エジプト ヌビアにある寺院)の 巨大遺物 近くの人と比べてください |
ここからアメリカ区画に入る |
やはり、展示で多いのは西洋の甲冑(人用・馬用)で西洋の矛、槍、剣などがあった。
美術館案内によると、ヨーロッパの甲冑のほかに、15世紀以降のイラン、アナトリアのイスラム甲冑もあるようですが、区別がわかりません。
ホームページにはチベットの鎧がいくつか出ていて下の写真にもあります。
日本の鎧、兜も多く展示されていた。私には良く分かりませんが、比較的古い平安時代、鎌倉時代のものから戦国時代、江戸時代のものまであるようです。
また刀も沢山出ていました、よく手入れされているようで刃紋もきれいに出ていました。
ヨーロッパ各国の各時代のものが 展示されていました |
馬用のものも沢山あります |
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7世紀ころの中国の剣 |
チベットの鎧 完全武装の将軍でしょうか |
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日本の鎧兜も沢山出ていましたし、 所蔵数も大変多く、ヨーロッパ以外 では圧倒的に多いようです |
刀も多数ありました |
ガイドさんがそのように通過したと思いますが、撮影したのはほとんど日本の美術品と、中国の美術品で一部がインドのものです。
通過しながら撮影したので作品と一緒に解説文を撮ることが出来なかったものが多くあります。
美術館のサイトで調べても不明でしたが、ファインバーグ・コレクションの中にありました。
日本の文化の歴史が書かれています 画像をクリックすると英文で読めます 拙い翻訳ですがここをクリックすると 日本語で読めます |
画像をクリックすると浮世絵に ついての文章が英文で読めます ここをクリックすると 日本語で読めます |
日本でも公開されているファインバーグ コレクションについて書かれています 画像をクリックすると英文で読めます ここをクリックすると日本語で読めます |
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ファインバーグ・コレクション
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ファインバーグ・コレクション
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ファインバーグ・コレクション
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Feinberg Collectionの展示 |
ファインバーグ・コレクション
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ファインバーグ・コレクション
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不動明王像 平安時代 |
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中 題名 Horse and Female Rider 時代 7世紀初〜8世紀中頃 右 題名 Horse and Rider 8世紀初 左 題名 Figure of Camel 8世紀初 |
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中国の青銅器が 大量に展示されていた |
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インドのものと思われるが 調べてもわからない |
同左 |
やはりここでもヨーロッパの美術品が中心です。
ヨーロッパ美術は、我々が見た1250年〜1800年の絵画のほかに、彫刻と装飾美術、19世紀〜20世紀初頭の絵画と彫刻などが別の区画に展示されていました。