この琵琶湖文化館にバスが近づいたとき、なにかかなり古そうな建物(下の写真)が見えてきて、これは一時あちこちてつくられた展望レストランだろうと思った。 ところが、ここが目的の琵琶湖文化館と聞いて、正直すこしがっかりし、これは期待が持てない『はずれ』の訪問先だと思った。 中に入ってから、この館の館長に文化館の沿革などをきいて、このような建物がつくられたわけが少し分かったような気がした。。 それらは館のパンフレットにも概要が書いてあり、ホームページにはかなり詳しく琵琶湖文化館が開館されてから現在に至る歴史が記載されている。 各地に沢山の美術館、博物館などが作られた時期よりかなり前の、昭和36年にこの文化館は開館している。 当時は国にも県にも予算の余裕はなく、この文化館一つに、博物館、美術館、淡水魚水族館、植物園などを詰め込んだ”総合博物館”としてスタートしたもののようです。 そういった経緯から、建物も博物館、美術館らしくない形となったようです。 しかしその後、ご多聞にもれず、滋賀県でも沢山の美術館、博物館、資料館などが建設されたため、それらの機能がこの琵琶湖文化館から切り離されてゆき、現在では主要テーマを『近江の歴史と文化』として、おもに仏教美術関係を中心に展示しています。 切り離された主なものは下記のとうり。 1) 近代絵画 滋賀県立近代美術館へ 2) 考古資料 滋賀県立安土城考古博物館へ 3) 水族部門 滋賀県立琵琶湖博物館へ |
以下の写真はいづれも琵琶湖文化館のパンフレットからコピーしたものです |
琵琶湖文化館の外観 (パンフレットから) |
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新しく国の重要文化財に指定 された 伊崎寺 木造不動明王坐像 |
重要文化財 洞照寺 阿弥陀如来坐像 |
国宝 神照寺 金銀鍍透彫華籠 |
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揉み紙 |
同左 |
月岡雪鼎筆 業平東下り図 |
狩野氏信筆 源平合戦図 |