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日本人で葛飾北斎を知らない人はいないくらい北斎は知られており、その作品についても冨嶽三十六景などは誰でも知っており、また好まれている。
私もかなり沢山の葛飾北斎の浮世絵の実物と、もっと多くの印刷物を見ており、その構図の面白さ、奇抜さなどに驚くとともに、江戸時代でもこんなものを描く人がいて、またそれを評価する人もいたことにも驚きを禁じえなかった。
今度、小布施の北斎館に行くと聞き、どんなものが見られるか楽しみにしながら訪問したが、ここで見られたものは今まで殆ど(一度も?)見たことがなかった多くの肉筆画でした。
多数の展示品を見て改めて北斎について、これまで知らなかったことをいろいろ知ることが出来、もっといろいろ調べてみようかと言うきっかけも与えてくれたと思う。
なぜ小布施と北斎か?  について下の写真の説明にもつけたが小布施の豪商、高井鴻山の存在なしではありえなかったことがよくわかった。
現在ではあまり大きな町とはいえない小布施だが、古くから物資集散の拠点の交易都市として栄え、その中で高井鴻山ような力を持った豪商が出てきたのでしょう。
高井鴻山の子孫がまだ小布施の町に残っていて、□一(ますいち)市村酒造と栗菓子の小布施堂を経営している。
世の中には小布施堂のほうがよく知られていますが、市村酒造で聞くと高井鴻山の時代には酒造しかしていなかったようです。
この蔵で出来た鴻山という酒は酒米として備前雄町を使っているとの事で、雑味がなくすっきりしたおいしい酒でした。


北斎館正面

左の写真の右の木のさらに右に
ある

北斎館正面に立つ北斎の浮彫

東町屋台

上町屋台

上記の天井絵『龍』

上記の天井絵怒涛図『女波』

上記の天井絵『鳳凰』

上記の天井絵怒涛図『男波』

神奈川沖浪裏

凱風快晴(赤富士)

雨乞小町(紙本 七小町屏風の内)

砧打

二美人(絹本 一幅)

白拍子(絹本 一幅)

せきれい

柳下傘持美人(絹本 一幅)

桔梗

富士越龍(絹本 一幅)

菊図(絹本 双幅)

塩鮭と鼠(紙本 肉筆画帖の内)

北斎漫画から

日新除魔

猫(絹本 一幅)

西瓜と包丁

小布施の町



高井鴻山記念館正門

高井鴻山記念館東門

上記記念館の横の家の庭
市村家?(通り抜け自由とあった)

同左

北斎館近くの裏通り

左の道路面の木煉瓦
栗の木製との事

栗菓子の小布施堂

同左

ここには次のように書かれています
『この門は宝暦年間(1750年代)に豪商ながら
近在諸藩より家老待遇を受けた 市村作左衛門
(高井鴻山の祖父)がその格式によって建てたものです。
 その後江戸末期には勤皇志士、文人墨客がこの門をくぐり、
天保13年には葛飾北斎がこの門をたたきました、
その後北斎の通算4年間の滞在でこの門の中より
多数の名作が出たのです。』

□一市村酒造

同左(陳列棚)
純米大吟醸生酒 鴻山を
買った