細見美術館のホームページへ

今月の美術館めぐりの目的は、美術館より京都御所と上賀茂神社で、この細見美術館はついでに行くような感じであった。
確かにこれまで行った美術館に比べると、かなりこじんまりした美術館であったが、ここにはここにしかないものがあり、    また同行していただいた先生(名古屋工業大学教授 河田克博先生)が建築の専門家であったこともあり、われわれ素人には気がつかない数寄屋造りの細部の造作についても、    なるほどと思う点の説明をいくつも受けた。
建物は建築家 大江匡氏の設計で、第40回建築業協会賞を受賞したとのこと。
平安神宮、京都会館、京都国立近代美術館などに近い、二条通りに面して建っており、付近の景観との調和を考えて高さを押さえ、    地下二階、地上三階の構造になっている。
また最上階に茶室『古香庵』があり、これは数奇屋建築の名匠 中村外二棟梁の遺作とのこと。
訪問した時は『寿ぎの美展新春、雛、端午などー』のテーマで展示されており、    江戸初期から昭和初期くらいまでの雛人形が沢山展示されていた。

下に美術館のホームページの『美術館のあらまし』を引用します。

細見美術館は、平成6年文化庁の認可により設立された財団法人細見美術財団の所蔵品を中核とする、日本美術の名品の数々を展示、公開する施設です。 開館は平成10年3月22日。日本文化の中心の地、京都の中でも、平安神宮をはじめ美術館、図書館などの文化施設が集まる岡崎公園の一角に位置しています。
細見コレクションは、昭和の実業家、細見良(初代古香庵1901〜79)に始まる細見家三代が蒐集したもの。
優れた鑑識眼と独自の美意識によって選び抜かれた千余点にのぼる蒐集品には重要文化財三十数件が含まれ、日本美術のほとんどすべての分野、時代を網羅する珠玉の日本美術コレクションとして内外より高い評価を受けています。
美術館では、この細見コレクションを中心に各季節、多彩な企画展を開催しています。
ともすれば、難しいとか退屈な、など近づきにくい印象を持たれがちな日本美術ですが、ほんの少し見方を変えてみれば、あるいはもう一歩踏み込んでみれば、思いがけない発見や出会いが待っています。
私たちは、そんなときめきをおひとりでも多くの方に知っていただきたく、そのお手伝いをしたいと考えています。
先人たちのたゆまぬ努力によって守り伝えられてきた、かけがえのない文化遺産を私たちは確かに受け継ぎ、未来の創造へと活かし続ける架け橋になりたいと考えているのです


建物外観及び内部


外観
(少し邪魔なものが入ってしまった)

地下2階
吹き抜けになっているので明るい
正面はアートキューブショップ

地下1階より地下2階を見る
右前方はキューブ・カフェ

地下1階より地下2階を見る
正面はアートキューブショップ

各階へはこんな階段で

2階から下を見る

茶室 古香庵


茶室全景(古香庵)

写真を撮っているのは河田先生

雨戸の戸袋

雨戸を部屋のコーナー部を廻り
こませるための金具
(河田先生はよくあるものとのこと)