ここの美術館は、今回訪問することになってはじめて聞いた美術館であるが、行きのバスのなかで、今回も同行くださった現代美術作家の伴治先生から、この美術館は現代美術を主体とした日本では数少ない美術館であること、展示等にもよく工夫されていることなど説明を受けた。 入館の時受け取った館内案内に『新しい文化の創造』と『新たなまちの賑わいの創出』を目的に開設されたとあり、また、建築の考え方として書かれているのは、誰もがいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いや体験の『場』となるような、『まちに開かれた公園のような美術館』を目指しているとあります。 確かに、この美術館は金沢市の中心部、金沢城に隣接して設置され、交通の便もよく立ち寄りやすく出来ています。 現代美術というと門外漢にはなにかよく理解できないものが多く、いままであまり楽しく見せてもらったことがなかったが、ここでは展示品だけでなく、美術館全体で楽しめるようによく工夫されており、飽きずに見て廻ることが出来た。 特別展としては、イ・ブル、草間弥生、岸本清子、木村太陽による『リアル・ユートピア〜無限の物語』と奈良美智(ならよしとも)の『Moonlight Serenade -月夜曲』です。 また、意図的にされていると思うが、円形でガラスの仕切り部分の多い建物なので、見えていてもどこから行ってよいか分からず、何度も行き来してあまり広くはない美術館であるがかなりの運動になった。 美術館をすこしはやめにきりあげて、近くを歩いてみた。 隣に金沢能楽美術館(http://www.kanazawa-noh-museum.gr.jp/)があり、入ってみたかったが時間がないのであきらめた。 帰宅してから能楽美術館のホームページなどで見てみると、開館は昨年の10月7日で、開いてまだ3ヶ月余りしかたっていない新しい美術館で、この美術館の場所は、かって金沢能楽堂のあった広坂という土地だとのことです。 収蔵品は金沢宝生流の能面、能装束などで金沢宝生に伝わる名品がそろっているとのことです。 また、ちょうど特別展として『加賀藩の能楽〜利家から綱紀まで〜』が行なわれていたようで、成巽閣との関連でここをじっくり見るのも良かったかなと少し残念に思いました。 いずれにしても、もう一度行ってみようと思っています。 |