この美術館はファッションをテーマとした美術館としては日本初とのことですが、ひょっとすると唯一かもしれません。 展示物は基本的にいろいろな時代、いろいろな国(地方)、いろいろな階級、いろいろなデザイナーの衣料がほとんどで、本当に良くこれだけ集めたと思うほどのものが集められています。 しかし、美術館の蒐集対象としてはかなり限られた分野になるため、私のような門外漢にとってはそれぞれに『なるほどこんなものもあるのか』といった驚きはあるものの、心をゆさぶられるとか、感激するとかといったことはなかった。 美術館と博物館との違いはその違いにあると思いますが、やはりここを美術館として見ることの出来る人は衣料とか、ファッションに直接携わっている人たちであろうと思います。 博物館としてここでもっとも興味があったのは、1804年に行なわれた戴冠式で、王妃ジョセフィーヌに対する戴冠を行なった皇帝ナポレオン一世の着用した衣装(複製)の展示です。 この戴冠式については、ナポレオンが自身が皇帝であることを国民に知らしめるために画家ダビッドに制作させたという『ナポレオンの戴冠』というルーブル美術館所蔵の巨大な絵でよく知られています。 確かに非常に豪華なものです、赤い生地に金の刺繍が施され、縁取りと裏はオコジョの白毛に黒いオコジョの尾が点々と付いた大きなものです。 これはこの美術館の目玉でもあるためか学芸員の方が制作手順、使用した材料、各工程を担当した工房、職人など大変詳しく時間をかけて説明をしていただきました。 また訪問した時は特別展示として”更紗とプリントドレス展”がおこなわれていた。 神戸のポートアイランドへ行ったのは阪神大震災前の20年ほど前のことなのであまりの変りように驚くばかりでした。 東京のお台場、横浜のみなとみらい、大阪の南港のようなところなのだがもっと人工的と言うか気分の落ち着く感じのない街のように思った。 そういう周辺環境の中ではこのような美術館がしっくりいくのかなとも思えた。 |
特別展示のパンフレット |
|
美術館正面 | 同左 |
同上 |
正面階段を上って エントランスを望む |
洒落た旗 |
ロビーのクリスマスツリー |
1階平面図 |
3階平面図 |