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幸兵衛窯については、以前知り合いに明治時代に幸兵衛さんのところで作られたものという盃を戴いて現在も大切にしているので何となく親近感があり、その盃についても何か聞けるだろうと思って楽しみにして訪問した。
幸兵衛窯は、窯の名前より加藤卓男という名前のほうがはるかに有名である。
加藤卓男は、古代、ペルシャ地方で制作され、現物は残っているが製法は途絶えてしまい、近年になって世界中の多くの人が再現に取り組んでもどうしても再現できなかった、ラスター彩という金彩に似た輝きの陶器を再現に成功した方です。
基本的な製法はそれ以前にも分かって似たものは出来ていたようであるが、古代のラスター彩の輝きが出せなかったとのことである。
そのほか、加藤卓男は青釉、奈良三彩、ペルシア色絵なども再現し、1995年5月31日(平成7年)には重要無形文化財「三彩」保持者(人間国宝)認定されている。
加藤卓男は3年余り前に他界され、現在は御子息の七代目加藤幸兵衛氏が窯を継いでいる。
こういった経緯から、幸兵衛窯では沢山の中東地域の古陶磁が集められ、下のパンフレットの写真にある古陶磁資料館に展示されている。
資料館の裏には古い形式の窯があり、当日は火が入っていなかったが、10日ほどあとにこれも下の写真の中にある「秋のいろどり市」で火が入っている様子をテレビで放映していた。

なお、手持の盃については、その写真を撮ってもって行って見てもらったが、何故かうちの窯の製品ではないとのことでした。
もう少し調べねばと思っています。

パンフレット(1)
表紙
古陶磁資料館

パンフレット(2)
販売商品などを展示

パンフレット(3)
収集古美術品、幸兵衛窯の製作した美術品の展示など

パンフレット(4)
幸兵衛3代


加藤卓男とペルシャ陶器のかかわりについて
の説明

古陶磁資料館の裏にある窯

窯の背後
レンガの黒い衝立状のものは
窯背後からの煙のあたるところ

秋のいろどり市》のポスター
上の写真の窯に火が入っている

案内の女性から説明を聞いた
商売上手な女性でした

色絵皿の手水鉢

窯の上から古陶磁資料館を
見下ろす

再現されたラスター彩陶

再現された青釉

ラスター彩陶

収集美術品

収集美術品

幸兵衛宅の表

本館横に置かれた焼物の羊?