京都文化博物館 他の美術館一覧へ 京の風情

京都文化博物館では、6月から7月にかけて 『京の優雅 〜小袖と屏風〜』と題して450年の歴史を持つ京友禅の老舗『千總』のコレクションの展示が行われていた。
『千總』は弘治元年(1555)に千切屋与三右衛門が京都室町三条で法衣商を営んだことに始まり、友禅染の小袖を 手がけるようになったのは江戸時代中期とのことです。
このながい歴史を持つ『千總』が、最高の染織作品を創る資料 として蒐集してきた江戸時代初期から昭和に至るまでの各時代の優品は、他では見ることの出来ないものです。



元禄舞図屏風
神坂雪佳
明治末〜大正
  

   
猪図屏風
森祖仙
江戸時代
〜後期
  
 
紅縮緬地流水に
筏文様打掛
江戸時代後期
  

白綸子地琴枝垂柳
文様小袖


紫絽地雪持御所解文様単衣
江戸時代後期


深緑綸子地山吹文様小袖
江戸時代中期


縮緬地渦巻き文様型友禅染裂
明治37年
縮緬地大楓に波頭文様裂
昭和初期


京都文化博物館別館
旧日本銀行京都支店


博物館の学芸員の説明

中庭から

建物内部 銀行カウンター

説明中

カウンター

本館内部の『ろうじてんぽ』

旧日本銀行京都支店

(京都文化博物館のホームページから引用しています。)

京都府京都文化博物館の別館は、日本の近代建築の祖ともいうべき辰野金吾とその弟子・長野宇平治が設計し、明治39年(1906)に竣工した 日本銀行京都支店の建物です。明治を代表する洋風建築として昭和44年(1969)に国の重要文化財に指定されました。

創建当時(明治39年)のままに修理・復元された内部は、当時のおもかげがしのばれます。

建物は煉瓦造、二階建、一部地下一階、スレート(粘板岩・銅板葺です。外観は三条通に面して左右対称で、赤煉瓦に白い花崗岩を装飾的に 配しています。この意匠は19世紀後半のイギリスの建築によく使われた様式で、屋根には各種の形をもつ通気塔・採光窓などを設けて変化に 富んでいます。

内部には旧営業室の吹き抜けの大きな空間があり、カウンターや壁面の装飾、天井の飾りに時代の雰囲気をよく表しています。建物の背後には 別棟の金庫棟があり、渡廊下によりつながっています。

金庫棟は煉瓦造、一階建、桟瓦葺です。

旧日本銀行京都支店
カウンターとスクリーン
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  • カウンターとスクリーン(写真下)は昔の写真にもとづいて復元しています。
  • 建築面積 別館884.4m2/金庫棟181.02m2
  • 当初の工費 約18万円余り