京都の国立近代美術館に行くと聞いて初めて京都に近代美術館があると知った。 ルノワールはあちこちの美術館などでよく見ているが、柔らかな色と形で、またわかりやすい絵なので好きな画家の一人である。 今回、ルノワールの特別展とのことでどんな作品が出ているか期待して出向いた。 ルノワールは4000点ほどの作品を残したとのことだが人物を描いた作品では女性像が大変多いと聞いている、展示されていたものもそんな傾向がはっきり見られた。 今回の特別展のテーマは”ルノワール+ルノワール”となっているが、これはピエール・オーギュスト・ルノワールの絵とその次男の映画監督ジャン・ルノワールの映画作品を組み合わせ、新しい視点で二人の芸術を見直そうという斬新な試みのようである。 その意図は良く分かるが、私のようにルノワールの絵が見たいと思って訪れた者には見たい絵のそばに映画の一部がちらちらと写っていて、折角の絵に集中できなかった。 この展示方法は2005年にパリのシネマテーク・フランセーズで開かれた展覧会でとられたもので、これを日本向けに再構成したとのことです。 ルノワールの作品があちこちに沢山あるフランスのそれもパリでは、ただルノワールの作品を数十点並べただけでは、オルセー美術館の常設展示を上回ることは到底出来ず、このような新しい展示方法をとる意味はあると思います。 しかし日本のようにそれほど多くのルノワールの絵が見られるわけでもない状況の中でこのような展示をする意味があるのでしょうか。 私としてはルノワールの絵だけだったらもっと楽しめたのにとの思いか家に帰った今でも消えません 行きのバスの中で同行してくださった判治先生がピエール・オーギュスト・ルノワールとジャン・ルノワールについて詳しく説明されたので展示についての理解は出来た。 京都近代美術館では常設展も当然開いており、これも殆どを見たがこのなかに池田満寿夫の作品が23点出ていた(判治先生の話ではこの美術館は池田満寿夫の作品を数百点所蔵しているとのことである) 展示されていた池田満寿夫の作品にはすべて製作技法として、メゾチント、ドライポイント、エッチング、アクアチント、ルーレットなどと書かれていたが、これらについて判治先生がそれぞれの絵の前で説明をして戴いた。 またメゾチントに使うロッカーという先端が弧状になった裏に櫛のような細かい溝のある鑿のような道具 などを見せて戴いた。 京都近代美術館と昼食のあとは、日本民藝館で浜田庄司の陶芸を見るか、祇園界隈を散策するかを選択することになったが、我々は散策のほうを選んだ。 二十数年前まで奈良に住んでいた頃は、2〜3ヶ月に一回くらい京都に出てきて四条大橋の近くの駐車場に車を置いてこのあたりを歩き回ったものなので、この日も懐かしい街を歩いて回った。 またこの日は主要8か国(G8)外相会議の初日で厳重な警戒態勢が引かれ、多くの警察官が配備・巡回していた。 止まっている警察車両(バス)を見ると近畿地方だけでなく九州各地のものも多く見られ全国から警察官が動員されているらしい。 我々もこの関係でバスが目的地まで行かず、少し離れたところからかなり歩かされた。 |
八坂神社と祇園界隈 |
知恩院のあたりでバスを降り、まず八坂神社に向かった。 八坂神社には茅の輪が造ってあり、この輪の中をおまじないを唱えながら3回まわると厄落としが出来rとことでまわっててきた。 ただこの茅の輪は6月30日に水無月大祓が斎行されるので茅は絶対に抜かない様にと書いてあった。。 次に四条通の鍵善に入ってくずきりを食べた。 店の様子が二十数年前と何か違い、二階がないように思われたので店の人に聞いたら、十年ほど前に立て替えて二階はないとのことだった。 花見小路通の小さな店でいくつかの買い物をしていたら時間となりまた知恩院まで急いで戻った。 今回もいい美術館めぐりであった。 |
八坂神社西楼門 |
拝殿 |
茅の輪 ここをクリックすると輪の左右に 書いてある文字が見えます |
茅の輪くぐりは京都の他の神社の ほか各地の神社でも行なわれている ようですがこの写真にある蘇民将来 と関係があるようです |
疫神社 |
神社にいた外人親子 |
一力茶屋の前 |
花見小路にあった仲源寺 ここをクリックすると 寺の由来が見られます |
一力茶屋 |
花見小路 北方向を望む |
こんな店も多かった |
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ちりめん山椒を買った店 |
このような髪飾りのほか 花にちなんだいろいろの 装身具を売っていた |
鍵善にて |
同左 |