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松本市美術館では《奥谷博展》が開かれていた。
ガイドによれば奥谷博は高知県の宿毛市に生まれ、東京藝術大学で油彩画を学び、林武司に師事、
1964年大学の助手となり、フレスコ画の制作に取り組んだことが契機でそれまでの厚塗りの技法から薄塗り技法に転換した。
今回展示されていた作品も殆どが薄塗りの作品で、厚塗りの作品としては初期の作品数点のみが展示されていた。
1967年文化庁の第一回在外研修員としてフランスに留学し、多くの西洋絵画を見て学んだ奥谷はその後もヨーロッパに長期滞在し、みずからの絵画を確立してゆきました。
1969年愛知県立芸術大学助教授(−1970年)、1983年芸術選奨文部大臣賞受賞、1985年紺綬褒章受章、1992年『奥谷博画集』刊行(求龍堂)、1996年日本芸術院賞受賞、日本芸術院会員、2001年東京藝術大学美術学部客員教授(−2004年)、2007年文化功労者となる。
現在では日本の洋画壇を代表する画家といわれています。
展示されていた作品は鮮やかな色使いのものが多く、好き好きが別れると思いますが、薄塗りのためごてごてした感じがなく、この写真で見るよりはすっきりしていたように思います
企画展としての《奥谷博展》のほかに常設展として展示されていた、草間彌生-魂のおきどころ、田村一男記念展示室、上条信山記念展示室、池上百竹亭コレクション、細川宗英特設展示もそれぞれに見ごたえのある展示であった。
特に以前にも見たことのある草間彌生の作品を見たときには、少しとっつきにくいと感じたが、草間彌生
の経歴を見て、子供の頃から幻視、幻聴などがある特異な人と知り、奇をてらったような芸術作品ではなく、常人では見えないもの、感じられないものを見せてもらっていると思うようになり、理解しようという気になることが出来た。


企画展のパンフレット(表)
最上部の画像をクリックすると拡大表示されます。

企画展のパンフレット(裏)
画像部分をクリックするとそれぞれ拡大表示されます。


美術館入口横
草間彌生の作品 ”幻の華”

美術館全景

館内、企画展会場に向かう

企画展会場入口

美術館中庭

ロビーにあった彫像

草間彌生

草間彌生の作品
A PUMPUKIN かぼちゃ
此処をクリックすると
多くの草間彌生作品を
見ることの出来るサイトに
とびます

松本市立博物館

松本城の城郭の中に松本市立博物館がある。
松本市立博物館の常設展示は、歴史・民俗分野の収蔵資料による「松本の歴史」、「松本歳時記」、「コレクション室」を母体に、「松本の伝統工芸」、「松本ってどんな街」、などがあり
松本という町について学ぶことが出来る。



    




『針千本』1965年東京国立近代美術館蔵 『雫』1992年松村謙三コレクション蔵 『刻』1988年青梅市立美術館蔵 『日出処』2002年個人蔵 『仏頭』1998年個人蔵 『天の邪鬼』2006年松村謙三コレクション蔵 『松本城』2008年 個人蔵