この美術館は日本の大手工作機械メーカーであるヤマザキマザックの創業者である山崎照幸氏が収集した美術品コレクションを公開展示するため設立されたものです。
この美術館には、18世紀から20世紀にかけてのフランス美術の絵画作品及びアール・ヌーヴォーのガラス工芸品、家具などが所蔵されており、それらの常設展示を中心に、
所蔵作品に関係した展覧企画、講演会などが行われています。
訪問した当日は
《 ロココ、印象派、エコール・ド・パリ、アールヌーボー・・・・ フランス美術300年を彩る珠玉の作品群 》
としてコレクション展が開かれていました。
この場所に美術館があることは以前から知っていましが、機会がなくてこれまで訪れることがありませんでした。
今回訪れてみてその内容の豊富なのに驚きました。
また、日本ではほとんどの美術館で展示作品(特に絵画作品)の写真撮影が禁止されている中で、この美術館は一部の作品を除いて大部分が撮影可能です。
もちろんその映像を商用などには使うことはできないと思いますが・・・。
下の写真にあるようにこの美術館の建物は22階建てのオフィスビルと5階建ての美術館が一体となっており、オフィスビルの方はヤマザキマザックの本社ビルかと思っていましたが、そうではなくてヤマザキマザックが保有する賃貸のオフィスビルのようです。
ただ一階に《 マザック工作機械ギャラリー 》があり、ヤマザキマザックの代表的な工作機械2,3台とこれらで加工された自動車部品、医療機器、人工骨などが多数展示されています。
左がオフィス棟、右が美術館棟 |
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美術館入り口 |
マザック工作機械ギャラリー 内部の写真撮影はできない |
私は観賞し終わってからも、どういうコンセプトで収集・展示されているかがわかりませんでしたが、ホームページを見てようやくわかりました。
この美術館の所蔵する絵画作品は美術館のホームページによると、『 5F展示室には、ロココからエコール・ド・パリまでの珠玉の作品群をおおよそ時代順に部屋ごとに展示することによって、フランス美術史を一望出来る 』とあります。
そういえば、私が美術館を訪問した時の展示テーマが『 ロココ、印象派、エコール・ド・パリ、アールヌーボー・・・・・ フランス美術を彩る珠玉の作品群!』となっていました。
家具類は何となく芸術品とは言いにくいように思うがどうだろうか?
絵画、彫刻などは見ることが目的で製作され、また焼き物、ガラス器などは実用品でもあるが使い時に眺めて楽しむこともできるので、芸術品といってよいものもあると思うが、家具類は椅子、ベッド、机、棚など基本的に日常使うもので、次第に劣化し、ついには滅失してしまう物なので、絵画、彫刻などのように長期間観賞され続けるものとはとは違うように思う。
かといって、家具を使わないで鑑賞だけするのならば、家具ではなくて彫刻のような造形品となってしまい評価の基準も違う物になるように思う。
ヤマザキマザック美術館には今まで訪問した美術館の中で一番多く、またすぐれた意匠のアンティーク家具が展示されており、こんなことを考えながら興味深く見てまわった。
それぞれの写真の右に美術館で表示されていた説明、解説などを並べました。
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1870年頃アメリカで製作された 糸のこ盤 |
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食堂のセット |
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上記食堂セット上部のシャンデリア |
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食堂セットのホールクロック |
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ここには一部しか載せてないが、非常に多くの作品が見られた。
ガラス作品展示室 |
ここに掲載しているガラス作品は17点だが、一つのガラスケースにそれぞれ 2〜3点 ずつ展示してあったので、全体では100点くらいは展示してあった ように思う。 |
意外なほどあっさりした展示室入口 ここからエレベーターで5階にあがる |
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ミュージアムショップ |
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1階のカフェテリア”TOPE”
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