もう40年ほど前のことですが、私の祖父が死去しました。
祖父は美術品が好きで各地で開かれる展覧会に出かけていましたが、ほしいものはあってもお金に余裕があったわけではないので多くは購入できなかったようです。
それでも、若いころ東京の美術商で働いたことがあったそうで少しは見る目があり、少しずつですが買ったものが亡くなったころにはそれなりに沢山になっていました。
その時には私は実家を出ていましたが、形見分けとして何本かの掛軸のほかほしいものがあったら持ってゆくように言われ、子供のころから座敷の地袋の上の壁面に飾ってあった絵を貰いたいといってもらいました。
その絵が誰の描いたものか、あまり興味がなかったので知りませんでしたが、貰ってから30年ほどたったころ懸けはなしになっていたため額縁が変形してきたので、それなりに名の知れた額縁屋で額縁を注文しました。
注文した額縁が出来たとの知らせで額縁屋に行った時、この絵の作者を知ってますかと聞かれました。
知らないと答えると、額縁屋の主人がこれは有名な日本画家の絵ですよ、何か書き物はついていませんでしたかと聞かれました。
ないというと、この絵は守屋多々志という画家の作品だと教えてもらい、初めて守屋多々志のことも知りました。
その絵がこの下の画像にある紅梅白梅と思はれる絵です。
今回8人の仲間と訪問しました。これで4回目です。
今まで訪問した時はたまたまだったのでしょうが、展示してあった作品は小品が多かったので小品の多い画家だと思っていました。 しかし今回は大きな絵が多く今までよりずっと見ごたえがありました。
今回の企画展は《 いにしえの夢ー守屋の偉業 》と題して日本の古代から題材をとった絵でした。
ホームページには
≪歌姫越え(近江遷都)≫≪誕生(聖徳太子)≫≪悔過(持統天皇)≫≪繭の傳説≫
≪水えん≫≪天平の楽人≫≪若き聖徳太子≫≪いかるがの里≫≪豊浦の里≫≪大和≫
≪パリスの審判≫≪奈良スケッチ≫≪大下図衣香≫≪大下図鎌倉≫≪大下図夏の女≫
≪高野山金剛峯寺障屏画下図≫
法隆寺金堂模写壁画模写事業資料、高松塚古墳壁画再現模写事業資料 ほか
とあります。
またイタリアでのスケッチの複製も販売していたので購入しました。 これは若いころ総理府留学生試験に合格し
2年間イタリア留学に行った時の5000枚に及ぶスケッチの一部ですが、これも素敵です。
パンフレット 表 私たちが見たのは第63回企画展『いにしえの夢』ですが前回の 第62回企画展と一緒になっています いにしえの夢については画像をクリックすると拡大されます |
パンフレット 裏 いにしえの夢については画像をクリックすると拡大されます |
美術館内では写真は撮れませんでしたので形見分けでもらった絵と美術館で購入したスケッチを掲載します
形見分けの絵 |
イタリアスケッチ フィレンツェ 花のサンタマリア寺 |
イタリアスケッチ ローマ サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ協会 |
イタリアスケッチ ピサの斜塔 |
イタリアスケッチ ローマ クィリナーレ広場 |
上記スケッチの説明文 |