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この美術館へは、東京に住んでいたとき、たしか源氏物語絵巻を織物に織り上げた織物とその試行錯誤の工程などの展示を見るために訪れたことがある。
大倉集古館は大倉喜八郎が50余年にわたって蒐集した多数の文化財、建物、土地などのほか基金もあわせて寄付し、1917年8月に財団法人大倉集古館として誕生したものである。
私立の美術館としては、わが国で初めてのものであった。
関東大震災では罹災したが、太平洋戦争では被害を受けず、喜八郎の長男大倉喜七郎が父の遺志をついで館の充実を図った。
昭和3年に完成した陳列館は昭和37年に改修工事をし、また平成9年には全館の復元等の大改修工事が行われた。
陳列館は平成2年には東京都の歴史的建造物に選定され、平成10年には国の登録有形文化財となっている。
訪問当日は『狩野派誕生 −栃木県立博物館コレクションー』が開かれていた。
初代・狩野正信が下野国(現在の栃木県)の出身と言われているところから、栃木県立博物館が初期の狩野派の絵画を収集しているもののようです。


陳列館正面

同左

喜七郎翁の頌徳碑

喜七郎像

ホテルオークラの敷地と
一体となっている

左の写真も同じであるが
庭には沢山の石作りの物が
置かれている