関西に20年以上住んだことがあるがこういった博物館が出来たことはまったく知らなかった。 今回この企画を聞いた時に、場所が昔の難波宮の遺構の近くと聞いて、奈良に住んでいたときに車でよく 通ったあの場所だとすぐ分かった。 ここは正式には難波長柄豊碕宮(なにわながらとよさきのみや)と言うらしいが、私がまだ学生の頃 大阪城の近くで遺構が発掘されたと言うことは聞いていたし、本で読んだこともあった。 社会人になって奈良に住んでいたとき、丁度、阪神高速の工事がされていて、法円坂を通る部分が遺構の上に なり、普通の工法では遺構が破壊されてしまうと問題になり、この部分だけ橋脚の必要な高架をやめて地上に降ろし 平らな基礎にすることになったと聞いていた。 今度行った大阪歴史博物館は難波宮の遺構の一部の上に立っており、建築前に発掘調査を行ったそうである。 大部分は再び埋め戻して保存し、その上にこの博物館が建っているのであるが、一部はこの建物の地下に 見学できるように発掘したままの状態で残してあって、見ることが出来た。 博物館の上層階からは、難波宮の遺構が大極殿跡を中心として整備が進められている難波宮跡公園が見られ、 同じ階から大阪城も全体がよく見え飽きない景観であった。 |