ポーラ美術館のホームページへ

ポーラ美術館はポーラグループのオーナーであった鈴木常司氏が収集した 9500点におよぶコレクションを元に2002年9月、神奈川県箱根仙石原に開館 されたものです。
箱根には数多くの美術館が建設され、どんな分野のものでも見られるといっても 過言ではないと思いますが、そのなかでも、この美術館は内容の質、量とも屈指 のものです。
コレクションは西洋絵画400点を中心として日本画、日本の洋画、東洋陶磁、ガラス 工芸、さらには化粧道具なども数多く、大変広範囲のコレクションとなっています。 美術館の案内にはつぎのように書いてあります。
美術館の建設に際しては「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに掲げました。 周囲の環境との調和をはかり、建物のほとんどを地下に置いて、森の風景の中に 溶け込むような形にしています。
また展示室照明は美術作品が最大限美しく鑑賞できるよう、最新の光ファイバー 照明を採用しました。
優れた作品と、美しい緑の自然、そして光に満ち溢れた建築空間が織りなす美の 世界をお楽しみください。


上空からの全景


入り口


雨に煙る入り口付近


このような予備知識を持って美術館を訪れたが、当日はあいにく台風11号がこの伊豆半島に近づいている時で大変な雨と風であった。
美術館は箱根の深い森の中にあって、本当に森に溶け込むように立っていた。
箱根の自然を大切にしながら、明るく光にあふれた美術館にするためによく工夫されていて、道路などから見ると上の写真のように入り口を示す構築物が見えるだけであるが、内部に入ると広くて明るい空間が広がっていた。
まず道路から入ったところが2階で、2階にはエントランスしかなく、すべてが下層階に造られており、1階がロビー、レストラン、オフィスなどで展示室はすべて地下1階と地下2階にある。
ほとんどが地下にあって、なお明るくするために建物全体が完全に地面と切り離されていて周囲か掘り込まれた構造になっている。
これによって地下にありながら周囲から十分な光を取り込むことができる。
また、この構造のため建物全体を積層ゴムによる免震構造としている。
1階にあるレストランも大きな窓から濃い緑を眺めながら、ゆったりとおいしい料理がいただけます。

1階レストラン入り口

地下2階

1階から2階を見る


レストラン(アレイ)

ランチメニュー

メインディッシュ

デザート
訪れた日は開館周年記念として『ポーラ美術館の印象派・モネ、ルノワール、セザンヌと仲間たち』が開催、展示されていた。
下の画像は美術館のパンフレットから転載したものです。

レースの帽子の少女
ピエール・オーギュスト・ルノワール

砂糖壺、梨とテーブルクロス
ポール・セザンヌ

私と村
マルク・シャガール