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日本平の麓の落ち着いた場所にある、この美術館は近くに県立中央図書館、静岡県立大学のある学究地区のなかにある。
美術館の周囲には散歩道(プロムナード)がめぐっており、裏の森の中には7世紀後半から8世紀前半の3基の円墳まである。
我々はバスを降りてから、ゆるやかな坂の美術館への構内を登り、途中に屋外展示してある彫刻を眺めながら美術館本館に向かった。
この美術館は1986年開館、数々の収蔵美術品のなかでも、ロダン彫刻32点を常設展示する国内唯一の館としても知られています。
今回は、パリ・国立ロダン美術館のコレクションを迎え、『ロダン 創造の秘密 白と黒の新しい世界』と題して、特別展を開催していた。
ロダンの彫刻は各地で見られるが、ほとんどのものはブロンズ像で黒光りをしたものという印象が強いが、特別展示のものには多くの石膏製のものが含まれていた。
解説のために同行して戴いた彫刻家の井上雅之先生によると、彫刻の工程にはいくつかの手順があるが、基本的な工程は二つに別れ、一つは木彫・石彫のように塊の素材から削りだしてゆくもの(カーヴィング)と、もう1つは塑像のように芯の材料に盛り上げてゆくもの(モデリング)となります。
ブロンズ像はモデリングの工程で制作される粘土像を石膏型にとり、この型で石膏の原型像を造り、この原型像に修正を加えた後、この像を鋳型によって鋳造しさらに一部修正して作品となるそうです。
作者は普通、粘土像の制作と石膏原型像・ブロンズ像の修正をするが、その他の石膏型取り、石膏原型造り、鋳型造り、鋳造などの工程にはかかわらないようです。 しかし、ロダンは極貧の中で成長したので若い頃に彫刻家の助手、石膏職人などなんでもしたので、やろうとすれば自分で何でも出来たそうです。
今回の特別展で展示されている石膏像は、上記の石膏原型にあたるもので大変貴重なものだそうです。
パリ・国立ロダン美術館のコレクションは、本館に展示されており、写真撮影は禁止されていたが、静岡県立美術館の収蔵品は撮影可とのことであったので、写真はこれらのみである。
特別展の展示品の一部については、美術館でいただいたいたパンフレットのコピーを載せてあるのでそのなかの作品の写真の部分をクリックしていただければ拡大表示されます。

美術館外観・屋外展示彫刻など


見にくいが入口の石の表示

正面外観

入口

奥の階段よりエントランスを見る

坂の途中にある特別展案内

特別展パンフレット
彫刻部分をクリックすると
拡大表示されます

各彫刻の部分をクリックすると
拡大表示されます

ロ ダ ン 館



ロダン館外観

ロダン館内部案内図

地獄の門
 考える人・堕ちる人・私は美しい など多くの彫刻がこの門の
部品として制作された

これは小さな像であるが
上のような大きな像を集めて
もっと大きなものとなった



美術館周辺



美術館の周囲を巡るプロムナード

裏山のプロムナードからの
ロダン館

横後から見たロダン館

古墳の説明パネル

手前が54号墳
ベンチの左右が56号墳と55号墳

手前が55号墳、
ベンチの左向こうが56号墳