この美術館は我が家からごく近いコンパクトな美術館で、いつか行こうと思いながらなかなかその機会がなく訪問できませんでしたが、毎月各所を訪れている10人ほどのグループで提案したところ皆さんに賛成していただき、行くことができました。
以下、昭和美術館ホームページから
昭和美術館は、設立者である後藤幸三(ごとうこうぞう)が長年に亘り収集した書・茶道具を保存・研究・公開に供する目的で、昭和53年5月に名古屋の南東、八事にほど近い地に開館致しました。館蔵品は重要文化財4点を含む約800点、うち80%が茶道に関するものとなっています。
2200坪の敷地内には池を中心に3つの茶室、「南山寿荘」(なんざんじゅそう)(愛知県指定文化財)内茶室,捻駕籠(ねじかごの席)、「有合庵」、「鶴の舎」(非公開)が点在しております。
また施設利用として、茶会や各種会合、展示会等に庭園内茶室及び多目的にお使い頂ける別館の貸出しを行っております。 庭園は、池を中心に自然林をいかした侘びさびの風情ある茶庭になっております。
昭和美術館の運営は公益財団法人後藤報恩会が行っています。
幕末に尾張藩家老を務めた渡辺規綱(又日庵ゆうじつあん) によって天保3年(1832年)、現在の名古屋市熱田区新尾頭にあった渡辺家別邸内に建立された、茶室と書院を含む建物です。
渡辺規綱は裏千家11代玄々斎の実の兄でもあり武家茶人としても知られます。
昭和10年頃に当館設立者の後藤幸三がこの建物を譲り受け、茶室と書院部分は元通りの姿を残しつつ、 建物の一部間取りなどに自らの趣向を取り入れ現在地(名古屋市昭和区汐見町)へ移築しました。
その際、当地域の名称南山にちなんで「南山寿荘」と名付けられました。
昭和56(1981)年に「旧渡辺家書院及び茶室」という名称で愛知県指定文化財に指定されています。通常、当館では「南山寿荘」と呼んでおります。
展示室は撮影禁止なのでここに画像はありませんが、展示されていたのは下表に示してある40点の展示品の内、展示期間外の6点を除いた34点でした。
展示品はすべて茶器、焼き物、書、絵画、漆器です。