唐 招 提 寺 他の美術館一覧へ 〒630-8032 奈良市五条町13-46
tel 0742-33-7900
訪問日 2010年2月25日

唐招提寺へはもう10回以上、ひょっとすると30〜40回行ってるかと思うが、今回は本当に久しぶりで10年ぶりくらいでした。
まず寺について最初に驚いたのは広い駐車場ができていたことです。 昔は南大門前の狭い道路わきに車をとめて拝観したものです。
また、「古都奈良の文化財」として東大寺・正倉院・興福寺・春日大社・元興寺・薬師寺・平城宮跡・春日山原始林とともに1998年に世界遺産として登録されたそうです。
2000年から2009年にかけて大規模な金堂の平成大修理事業が進められ、訪問した時は修理のため10年近く覆っていた素屋根が外されて修理が完了した金堂が姿を現していました。
以前行ったときは、金堂の裏にある講堂に古い破損した仏像などがが沢山置いてあったが、今は新宝蔵という建物ができていてその中に陳列されていました。
戒律をさずける儀式に使われたという戒壇も昔は自由に近くに寄ることができ、上にあがったこともあったと思うが今は塀の外からしか見ることができなかった。
今回の拝観ではあらかじめお願いしてあったとのことで、寺の執事の坊さんに説明しながら案内していただきました。
この説明で初めて知ったことが沢山あり、金堂の列柱の意味、礼堂、東室、鼓楼などがどのように使われたかなど興味深く拝観できた。
この寺はいつ行っても南大門を入った瞬間からなんとなくすがすがしい気持ちになる寺ですが、金堂をはじめすべての建物が良く統一のとれた雰囲気を持っているのがそんな感じにさせるのかなと思います。
近くにある薬師寺が50年ほど前から有名な高田好胤管長の手によって創建当時の姿に復旧する事業が進められ、境内が全く変わってしまって以前の姿がなくなったことも、この唐招提寺に親近感が持てる原因でもあろうと思います。(以前も薬師寺は境内が整然としていなかったことは確かで、そのために薬師寺では西塔、金堂、講堂などの再建を進めたとは思いますが・・・)
境内を回っていて、昔観月会で御影堂に入って鑑真和上像と東山魁夷の襖絵を見せていただいたことを思い出しました、その時は襖絵がまだできたばかりでしたが建物の雰囲気とよく調和していて素晴らしいと思ったものです。
50年あまり前に初めて行った時からしばらくは御影堂は出来ておらず、鑑真和上像は開山堂で拝観したと思います。

唐招提寺境内


唐招提寺の諸堂の由来など

唐招提寺の案内

世界遺産碑

案内していただいた執事さん

同左

同左

金堂正面(南面)

金堂西面

金堂列柱

中興忌梵網会(うちわまき)
のうちわの軸の乾燥中

宝蔵か経蔵のいずれか

開山堂

開山堂前の芭蕉句碑

鐘楼
向こうは鼓楼

鑑真和上御廟前の林

戒壇