ジュリアーノ ヴァンジ(Giuliano Vangi)はイタリアのフィレンツェ近郊のバルベリーノ・ディ・ムジェロで1931年に生まれた彫刻家です。
若いころはブラジルに渡って抽象表現を探求したこともあったようですが、近年は徹底的に具象にこだわって創作活動を進めています。
2002年には高松宮殿下記念世界文化賞の彫刻部門を受賞していますが、この美術館はこの年に開館されました。
箱根彫刻の森美術館にヴァンジの大理石の真っ白い作品が屋外展示されています。
このサイト(美術館めぐり)の箱根彫刻の森美術館のページにその画像があります。
この美術館はヴァンジの作品を展示する美術館としては、世界で唯一ヴァンジ作品のみを展示する美術館です。
この美術館の設計・展示方法などにもヴァンジが直接かかわったそうで、館内外に展示されている作品の持つ雰囲気と庭園・建物またそれらの配置などに統一感があり、庭園には行ったとき、さらに建物に入った時、気持が癒されるのを感じました。
ヴァンジ作品に他、企画展として アイラン・カン(Airan Kang)の作品が展示されていました。
この美術館は3年ほど前に行ったビュッフェ美術館と同じクレマチスの丘にあります、前回の時もいい雰囲気のところだと思いましたが今度行ったヴァンジ庭園美術館の方がゆったりのんびりしていてさらに良く思いました。
前回の昼食はイタリアンの日高良実シェフの「マンジャペッシェ」でしたが、今度行ったらなぜか「プリマベーラ」という店に変わっていました。
少し重そうだったので、軽いイタリアンの「チャオチャオ」でいただきましたが、しかしやはり「マンジャペッシェ」のほうがおいしかった、「プリマベーラ」すればよかったかな。
パンフレットを「ヴァンジ庭園美術館」と「クレマチスの丘」と「クレマチスガーデン」の3種類受け取りました。 それぞれの画像が下にありますが各画像と説明部分をクリックすると拡大表示され文章が読めるようになります。
訪問当日はあいにくの雨天だったが、ここの屋外展示の彫刻を鑑賞するにはこんな天候も作品の別の面を見ることが出来、これはこれでいい雰囲気があって良いと思いました。
美術館の正面と背面には1フロア程の段差があり、それぞれ広い庭があるが正面側は大部分が石で舗装されているが、背面は芝生になっていて、睡蓮の咲く池がある(あいにくまだ寒くて睡蓮は全く見えなかったが)。
それぞれにヴァンジの彫刻が配置されていていい雰囲気をつくっていました。
美術館正面 展示室などはこの下にある |
壁をよじ登る男 |
同左 |
睡蓮の池 |
同左 |
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竹林の中の男 |
同左 |
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硝子に顔をつけて立っている男 |
横たわる女 |
同左 |
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説教檀 |
同左 |
同左 |
歩く女 |
一部について説明をいただいた方 |
男と子供 |
花柄の服の女 |
同左 |
紫の服の男 |
アイラン・カンは韓国の作家で本を同じサイズで透明樹脂で作り内部からLED照明をして全体を光らせています。 今回の展示では鏡で囲まれた部屋に入っていて実際は二つの本棚ですが無数の光る本棚があるように見えました。