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3月はこの和歌山県立近代美術館と大阪府泉北郡忠岡町にある正木美術館に行った。
和歌山県立近代美術館は、黒川記章設計とのことで下の写真にあるように大変素晴らしい建物です。
場所も和歌山城のすぐ横で、和歌山県立博物館と隣接して立っています。
建物は大変素晴らしかったのですが、展示品は残念ながら私の苦手な現代美術が多く展示されていた。
女性の学芸員の方に、展示室の最初に展示されていた『瑛九』の作品とその友人との交流など、親切に分かりやすく説明していただいたので、興味が出てきて、殆ど全部をじっくりみてまわりました。
しかし、理解できないものを見続けたので本当に疲れました。
昼食は美術館に近い『紀州料理 あおい茶寮』というお店でいただきました、料理は普通の和食でしたが、庭が大変立派でお店の人に聞くと、元和歌山城にあったものだとのことで、明治維新後か何かのごたごたの時に勝手に持ってきたのかなと思いましたが、調べてみるとこの場所は明治維新までは和歌山城の城内だったようでその庭のところにこの料亭を立てたようです。
また店のすぐ横には大きな石碑があるのに気がついたけれど、そのときは時間がなく何も聞いて帰りませんでしたが、これも帰ってから調べてみると『父母状碑』といわれるもので、紀州藩初代藩主の頼宣公が熊野で起こったという父親殺しの事件を元に、儒教の孝心を説いたもので、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、捕虜となって紀州に来た儒学者、李真栄とその子の梅渓がからんでおり、韓国でもよく知られているようです。
詳しくは上の『父母状碑』をクリックしてください。
美術館のあとは和歌山城も見てきました。


美術館正面

和歌山城天守閣から見た美術館

特別展示

のポスター

隣接する和歌山県立博物館

説明戴いた学芸員
(名前は聞かなかった)

2階のレストラン前にあった
黒川紀章デザインの椅子

展示室入口
上にフランク・ステラの作品

ロビー

パンフレット表
画像部分をクリックすると拡大表示されます

パンフレット裏T
殆どの画像部分をクリックすると拡大表示されます

パンフレット裏U
左最上部の文字と画像部分をクリックすると拡大表示されます

紀州料理 あおい茶寮

上に書いた父母状碑仁書かれている文章

父母状 「父母に孝行に 法度を守り へりくたり 奢らすして 面々家識を勤 正直を本とすること 誰も存たる事なれと、弥能相心得候様に常々可申聞者也」。


あおい茶寮正面

同左

建物への入口



父母状碑

和歌山城


和歌山城は天正13年、豊臣秀吉が紀州統一後、本丸、二の丸を築造し、羽柴秀長が領主となった、その後一時浅野氏が入ったが、元和5年(1619年)には徳川家康の第十子頼宣公が入城し、以後幕府三親藩の居城となり、西国第一の要衝として威容を誇った。
昭和10年には天守閣隅櫓、楠門が国宝建造物に指定されたが、昭和20年7月9日空襲により灰燼に帰してしまった。
現在の城は昭和33年再建されたものである。


城にいたリス

三宝柑が和歌山で出来たとは
知らなかった

城内

同左

天守閣から見た和歌山市内 西方向
正面が紀ノ川上流方向