5月は、六華苑、四日市市立博物館、三重県立美術館に行った。
いずれも近場なので、いつもの2ヶ所訪問ではなく3ヶ所になった。
四日市市立博物館へは六華苑の次にまわったが、六華苑が美しい和洋の建物と庭など広い敷地内を明るい日差しの下、歩いてみてまわったのに対して、 四日市市立博物館では、特別展として
20世紀モダニズム建築の巨匠 《ル・コルビュジェ 光の遺産》 が開催されていたが、絵画、彫刻、工芸などと違って建築は
現物を展示するわけにはいかず、模型と、設計図、写真などが主体で巨匠の作品としての実感が湧かなかった、このため、それほど広い会場ではなかったが大変疲れ、1時間ほど見たあとは休んでいた。
博物館としても工夫はされたと思うが、もう少し何とかならないかと思った。
ル・コルビュジェについて
日本国内のル・コルビュジェ設計の建築物
1959年 東京国立西洋美術館(基本設計) フランスからの松方コレクション返還に際して建設された。 ル・コルビュジエは設計のため一度来日し、基本設計をまとめた。実施設計は
弟子の.前川國男・坂倉準三・吉阪隆正が 担当した。
東京国立西洋美術館
ル・コルビュジェはフランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエと共に近代建築の三大巨匠と呼ばれる。
1920年にダダの詩人のポール・デルメ 、ピュリスムの画家のアメデ・オザンファンと共に雑誌「エスプリ・ヌーヴォ ー」(L'esprit Nouveau)を創刊、 この頃からル・コルビュジエというペンネームを用いた。
西洋では石積みなどが伝統的だったが、ル・コルビュジエはスラブ、柱、階段のみが建築の主要要素だとするドミノシステムを考案した。 その後の代表作サヴォア邸は、ル・コルビュジエの 主張する「新しい建築の5つの要点(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)」(近代建築の五原則)
を体現している。クック邸が5つの要点を体現した最初の作品であり、 サヴォア邸でより完成度のの高い実例を示した。
サヴォア邸( 仏:Villa Savoye、ヴィラ・サヴォア、サヴォワ邸とも)は、ル・コルビュジエが設計したフランス、パリ 郊外のポワッシーにある近代建築の住宅。1931年竣工。
20世紀の住宅の最高作品の一つであり、フランスの歴史的建築物に指定されている。ピロティなど近代建築の五原則のすべてが、高い完成度で実現されている。
平面の中央には緩やかなスロープが設けられ、1階と2階を連続的に繋いでシークエンスを形成している。
後期の代表作ロンシャンの教会堂(ノートルダム・デュ・オー礼拝堂)(1955年竣工)はカニの甲羅を形どったとされる独特な形態で、鉄筋コンクリートで可能になった自由な造形を示している。
ここでは従来主張していた機能性・合理性とは異なった表現に達した。
1997年4月から発行されている10スイス・フラン札には彼の肖像と作品が描かれている。 |