大変こじんまりした美術館で、私がこれまで訪問した中で一番コンパクトな美術館でした。
展示室は一階に一室、二階に一室の二室のみである。
訪問時は、企画展 『四季暦 朱夏之章』 がひらかれていた。
この美術館の所蔵している作品は日本画が多いが、洋画でも殆どが日本人作家によるもののようです。
これはこの美術品を収集した古川為三郎が、茶室で茶をたのしなみながら一級の美術品を楽しむという目的で美術品を収集したからだと思います。
また特にどの作家ということではなく、好きな絵を選んだように思われます。
所蔵する美術品は2800点とのことであるが、今回の企画展で展示されていたのはは一階に20点、二階に16点の36点のみであった。
しかし、すべて第一級の作品ばかりでよい鑑賞をしたと楽しむことが出来た。
この美術館を設立した古川為三郎は、明治23年に生まれてから大正、昭和と生きぬいて、平成5年に103歳で亡くなるまでに、宝石商から始まり、映画産業、飲食業、旅館業、不動産業、放送事業、娯楽産業など多くの事業を手掛け、それぞれを成功させた稀有の人物です。
1988年にはアメリカの経済誌『フォーチュン誌』に、「世界最高齢の富豪」として取り上げられ話題を呼んだとか。
そんな爲三郎氏は、戦後まもなく料理旅館として使われていた建物を買い求め、平成5年に103歳で他界するまで住み続けました。
為三郎記念館は、その数寄屋造りの瀟洒な建物を為三郎の没後、故人の遺志によって公開されたものです。
少し自画自賛的なところはありますが、ここをクリックすると為三郎の人物像の詳しいことがわかります。
美術館正面 |
受付 |
ミュージアムショップ |
美術館内は日本のほかの美術館同様、写真撮影は禁止だったので、館内で撮影した作品はありません。
パンフレットの画像と館内で購入した絵はがきの画像を載せました。
美術館パンフレット表面 画像はクリックすると拡大表示されます |
美術館パンフレット裏面 画像はクリックすると拡大表示されます |
鏑木清方 『夏の日盛り』 |
森田りえ子 『紫陽花・宙』 |
伊藤小坡 『夏の朝』 |
上村松篁 |
竹内栖鳳 『新荷雨洗』 |
伊藤小坡 『慈愛』 |
宇田荻邨 『淀の水車』 |
訪問した日には、日本工芸会正会員による伝統工芸創作人形展(名古屋)がひらかれていた。
ここには載せることが出来なかったが、ほしくなるようなきりりとした感じの人形が約60点展示されていた。
為三郎記念館パンフレット表面 画像と説明文をクリックするとそれぞれ拡大表示します |
為三郎記念館パンフレット裏面 画像と説明文をクリックするとそれぞれ拡大表示します |
名古屋市の中心部に近いところで あるが、落ち着いた雰囲気の場所 |
敷地への入口 |
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建物に入ったところ |
受付 |
庭が良く手入れされていて 大変良かった |
伝統工芸創作人形展 が開催されていた |
出品されていた人形 パンフレット表紙 |
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出品されていた人形 |
出品されていた人形 |
美術館鑑賞後の昼食は美術館近くのアートカフェ 〈カルチェ・ラタン〉 にした。
下のパンフレットの写真にある建物の1階がカフェ・カジュアルフレンチ、3階にはワインバーがあるる。
ここまではほかでも見かける組み合わせだが、ここの地下1階、2階、3階には日本画・洋画の絵画教室、
3Dアート教室、等のほか絵画の展示なども行っているようで興味のある建物です。
ここのホーページには 「 絵画教室、アートギャラリー、アートカフェ&レストラン 」とあります。