名都美術館   他の美術館一覧へ
                                      所在地 〒480-1116 愛知県長久手市杁ケ池301番地
                                                          tel 0561-62-8884   
                                                  訪問日 2014年12月11日

前から行こう行こうと思ってなかなか行けなかった名都美術館にやっと行くことが出来た。
比較的コンパクトな美術館であることと、これまでは展示されている作品にそれほど魅力を感じなかったこともあって行くのが遅くなった。
今回は新しく出来た”美術館めぐりサークル”というグループで、名都美術館で平山郁夫展が開かれていので見に行こうと云うことになって楽しみにして出かけた。
1ヶ月半ほどの平山郁夫展の会期の最終週でもあり、かなり混んでいた。
それでも、美術館にあらかじめお願いしてあったこともあって、学芸員の方にまず特別展全体の構成などにつて説明をいただいたあと、各作品の前で製作時期、場所、見どころなど専門的な目で説明をしていただき、本当に楽しく鑑賞することが出来た。
どの作品にもかなり近くまで近よって見ることが出来、なかでも”絲綢(しちゅう)の路 パミール高原を行く”は大きな絵であるが、ガラスなどの覆いがなく絵具のざらつきまで見える程の展示の仕方がしてあって、特に迫力があった。 学芸員も絵に触れないよう、また息などがかからないようにと注意されてたが、かなり気を使っておられるのがよくわかりました。
図録を見ると、今回展示されているうち11枚の作品は名都美術館の所蔵となっており、思ったより多いので驚きました。
なお、このページのタイトルバックに使っているチベットのポタラ宮は1642年にチベット政府「ガンデンポタン」の成立後、その本拠地としてチベットの中心地ラサのマルポリの丘の上に十数年をかけて建設された宮殿で、単体としては世界最大級だそうです。
中華人民共和国のチベット併合に対する反乱運動チベット動乱の中、1959年にはポタラ宮の主『ダライ・ラマ14世』がインドに亡命しポタラ宮は主を失い、現在は博物館として使用されているようです。
また1994年には『ラサのポタラ宮の歴史遺産群』として世界遺産に登録されています。
このポタラ宮という名称は観音菩薩が住むと云う補陀落のサンスクリット語名「ポタラカ」に由来するそうです。
日光にある『二荒山神社』のフタラも補陀落からきているとも言われています。
小じんまりした美術館ですが、今回の平山郁夫展では全館この特別展となっており( いつもそうかも知れませんが )、常設展といったものがなく、これもいいなと思いました。
平山郁夫の作品はいろいろなところで見る機会が多いが、これほど多くの作品を一度の見たことは初めてで、他の画家の作品がないので本当にじっくり絵を楽しむことが出来ました。
このような企画であればまたこの美術館に来てみようかと思いました。
なおこの美術館は林テレンプという、おもに自動車関係の部品を製造している会社が開いていて、日本画、その中でも美人画の蒐集で知られているそうです。
この美術館のホームページがhttp://www.meito.hayatere.co.jpとなっていてhayatereとは何のことかなと思って調べて見ました。
このホームページには会社の製品案内に 『モノづくり機能の総合力だけでなく、「製品の総合力」も林テレンプの大きな特色。 クルマの中で人の手にふれるものすべてが、林テレンプのビジネスフィールドです。』とあり、特色ある会社で、会社そのものにも興味をそそるものがあります。




美術館正面
ここで見る感じより内部は広かった

受付およびミュージアムショップ

入館券

パンフレットなど


この美術館も受け付け部分から中は写真撮影禁止なので作品の写真は勿論、解説文も全く撮ることが出来なかった。
今のカメラは高感度で、ストロボなしでも、また手持ちでもブレずに撮影できるので、海外の美術館のようになんとかストロボ・三脚なしなら写真撮影が出来るようになってほしいと思っています。
何年か経って思い返す時に、画集とか、絵はがきなどではその時の感激、楽しさが蘇らないように思います。
美術館で販売されていた図録を購入したので、特別展のパンフレットとその図録の画像を取り込みました。


平山郁夫展パンフレット表紙
画像をクリックすると拡大表示されます

パンフレット裏面
解説と画像をクリックすると拡大表示されます

図録 遥かなる悠久の大地 平山郁夫

この図録は今回の展覧会のために作成されたようであるが、展示されていた作品の全部が掲載されていないようで、掲載されているもの以外にも素晴らしい作品があった。
下の画像は掲載作品の一部をですが、大画面の物はこれでは実物の迫力がどうしても出ません。
所蔵されている美術館などでぜひまた見て見たいと思います。


表紙


アンコールワットの月


朧月夜 
ブルーモスクイスタンブール

西蔵布達拉宮(大下図)

バーミアン石仏を偲ぶ
〈アフガニスタン〉


シルクロードを行くキャラバン
(西 月)

シルクロードを行くキャラバン
(東 太陽)


浄土幻想 日野法界寺

高原の秋

十二神将 伐折羅大将新薬師寺