ボストン美術館 他の美術館一覧へ     所在地 Avenue of the Arts
465 Huntington Avenue
Boston, Massachusetts 02115 
訪問日 2014年7月10日

6年前の2008年、アメリカの美術館7館ほどを見ようと云う計画があって、行くつもりだったが急に都合が悪くなり行けなくなってしまった。
特にボストン美術館は、フェノロサ、モース、ビゲローなど日本美術の再発見に貢献した人たちが日本で収集して持ち帰った第一級の美術品が多数収蔵されていると聞いているので、ぜひ行きたいと思っていた。
4年前の2010年、奈良国立博物館で国宝級といわれるボストン美術館所蔵の「吉備大臣入唐絵巻」を見た、そのほか2008年、名古屋ボストン美術館で開かれた「ボストン美術館浮世絵名品展」では、第一級の浮世絵、版画132点、肉筆5点、下絵画稿類12点、版本10点などが展示されていた。
実際にボストンに行けば、日本では見られない日本美術が数多く所蔵され鑑賞できると思い、機会があればと思っていた。
日本美術院を創設した岡倉天心とその弟子の富田幸次郎がボストン美術館の東洋部長を務め、特に富田幸次郎は30年以上その職にあって東洋美術の拡充に努め、上記の「吉備大臣入唐絵巻」も1932年当時日本国内で買い手がつかなかったものを富田幸次郎が購入したのとのことである。
今回、アメリカ東海岸の都市を巡るというツアーで、ボストン美術館、メトロポリタン美術館、ワシントンのナショナルギャラリー、スミソニアン自然史博物館、スミソニアン航空宇宙博物館などに行くと聞き参加した。
今回のツアーは美術館だけが目的のツアーではないので、鑑賞時間は極めて短く、メトロポリタン美術館だけが2時間ほどでそのほかは1時間あまりでした。
ボストン美術館も、この短い時間の間に出来るだけたくさんの写真を撮ろうとして、ほとんど何も考えずに走り回った。
ガイドさんの忠告もあり、ヨーロッパ美術とアジア美術を中心に撮影した。
なお、ここもストロボ、動画撮影は禁止であったが三脚を使わなければ撮影は自由であった。
展示室は、ヨーロッパ美術、南北アメリカ美術、古代美術、アジア・オセアニアア・アフリカ美術、現代美術にわかれており、日本美術はアジア・オセアニア・アフリカ美術の一部としての展示となっている。
ツアーの案内をしていただいたガイドさんの話では、最近日本以外の国の美術品が増えて、日本美術の展示スペースが削減されていると聞き大変残念に思った。
展示室は大小あるので単純に比較できないが、展示室数だけでみると、美術館全体で約185室、アジア・オセアニア・アフリカで20室で、うち日本はたった5室(うち3室は小部屋)のみです。
ボストン美術館の所蔵する浮世絵版画は54.000点程あるとのことだが、展示されているのはその数百分の一位と思われ、ほとんど永久に展示されないものもあるように思う。
極めて短い時間の鑑賞だったので、美術館全体とか、個々の美術品についての感想を言えるほどよく見た自信がないが、普通日本の美術館に展示してある美術品のほかに、宝飾品、楽器、古代貨幣、ミイラなどまで展示されているのに驚きました。
いずれにしろ世界的に有名な美術館なので、あらゆる地方、あらゆる時代、あらゆる分野の美術品が網羅されいてここもじっくり見れば一週間はかかりそうに思います。
また膨大な展示ではあるが上記の浮世絵版画のように、所蔵していても展示の機会のないものが多いというのは残念なことです。
このホームページをまとめるために、ボストン美術館のサイトhttp://www.mfa.orgを参考にしたが、なぜか極めて重く、すぐ”応答なし”となって苦労した。
私は、VISTA、7、8.1の三台のパソコンで開いてみたがどれでも同じような状況でした。
有名な美術館なのでサイト側には原因がないと思うのでよくわかりません、セキュリティーが厳しいせいでしょうか?



HUNTINGTON側正面入り口

この団体入館口から入った

ROTUNDA
(円形広間)

大きなガラス製の
サボテン様造形品

軽食店など

日本庭園

フロアプラン

ボストン美術館のフロアガイドです、アメリカではフロアプランというようで、ちょうど行った時には日本語の物がなかったのでインターネットで探したものです。
これで見ると、走り回ったと云っても全体の1/3〜1/4くらいしか回っていません。
日本美術のスペースは黄色のアジア・オセアニア・アフリカの内、1階の269室と2階の278A〜C室、280室です。


ヨーロッパ美術


展示量は南北アメリカの方が多いのですが、やはりヨーロッパ美術は美術館の中心です。
撮影したのはわずかですのでもっとずっと多くの美術品が展示されており、上にも書いたようにその何倍もの所蔵品があると思います。
ちなみにボストン美術館のサイトでたまたまピカソの所蔵品を調べたら、小品も含めて260点ほどとなっていました。


作者 モネ
題名 Rouen Cathedral
製作年 1894

作者 モネ
題名 Rouen Cathedral
製作年 1894

作者 モネ
題名 ラバコートのセーヌ川
製作年 1878

作者 モネ
題名 Valley of the cruse
製作年 1889
 
作者 モネ
題名 ポプラのある草地
製作年 1875頃

  ボストン美術館のSpecial Event

ボストン美術館では2階のTorf Garally
184室で「ボストンは印象派が好き」という
素晴らしい催しに参加し、クロード・モネ
の”ポプラのある草地”をじっくり見てから
教室に向かい、その素敵な印象を色彩
豊かな風景画にします。


左の「ポプラのある草地」の文字をクリック
すると精細な絵が表示されます。
 

作者 ゴッホ
題名 郵便局員
Joseph Roulin
製作年 1888

作者 ゴッホ
題名 渓谷
製作年 1889

作者 セザンヌ
題名 赤いアームチェアの
セザンヌ婦人
製作年 1877

作者 ゴーギャン
題名 われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか
製作年 1897〜98

作者 ピカソ
題名 Standing Figure
製作年 1908

作者 ピカソ
題名
製作年

作者 ジョアン ミロ
題名 Composition
製作年 1934

作者 シニャック
題名 antibes the pink cloud
製作年 1916

作者 ルノアール
題名 ボージヴァルでダンス
製作年 1883

作者 エドアルド マネ
題名 皇帝マキシミリアンの処刑
製作年 1867

作者 ヘラルド ドウ
題名 休む犬
製作年 1650

作者 レンブラント
題名 アトリエの画家
製作年 1628

作者 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー
題名 ダンテとヴェルギリュウス
製作年 1859?

作者 ヘラルド ドウ
題名 パンを切る老女
製作年 1655年頃

作者 エドガー ドガ
題名 エドモンドとテレーズ モルビリ
製作年 1865

      
作者 フランツ ヴィンターハルター
題名 Wienczyslawa Barczewska,
Madame de Jurjewicz
製作年 1860

作者 アンリルニョー
題名 Automedon with the Horses of Achilles
製作年 1868

作者 ウィリアム ターナー
題名 奴隷船
製作年 1840

作者 イッポリト・ド・ラ
・ローシュ
題名 パストレット侯爵
製作年 1829

作者 ジャン スティーン
題名 主観祭の夜の饗宴
製作年 1662

作者 ルーベンス
題名 The Sacrifice of the Old covenant
製作年 1626年頃

作者 ロジャー ファン デル weidenn
題名 聖ルカが処女マリアを
描く
製作年 1435〜40年頃

作者 ジャン マッセイ
題名 Judith with the Head of Holofernes
製作年 1543
作者 ベルナルド ストロツィ
題名 三人の天使
製作年 1631〜36年頃
作者 ベルナルド ストロツィ
題名 Saint Sebastian Tended by Saint Irene
and Her Maid
製作年 1631〜36年頃


作者 ジョン シンガー サージェント
題名 エディス プレイフェアー夫人
エディス ラッセル
製作年 1884

作者 ルーカス ファン デル レイデン
題名 Moses and the Israelites after the Miracle of Water from
the Rock
製作年 1527

作者 ジョバンニ パオロ パニーニ
題名 Picture Gllary with Views of Modern Rome
製作年 1757

作者 ティルマン リーメンシュナイダー
題名 三日月の上の
処女と子供
製作年 1490〜95年頃
   

ヨーロッパ美術展示室

同左(ガラス製品)


アメリカ美術


 アメリカ美術は展示室は多かったのですが、ほとんど撮影していません。


作者 ヨゼフ ブラックバーン
題名 アイザック ウィンズロウと
家族
製作年 1755

作者 ジョン シングルトン コプレイ
題名 Paul Revere
製作年 1768

作者 チルデ ハッサン
題名 夕暮れのボストン コモン
製作年 1885〜86


日本美術


日本美術は見た部屋が偏っていたせいか、絵画が少なく仏像をたくさん撮影しました。
浮世絵版画は一枚もありません。
仏像はどれも第一級のものばかりで、保存状態も大変良いように思いました。



作者 橋口五葉
題名 夏装の娘
製作年

作者 吉田 博
題名 帆船
朝 午前 午後 霧
夕 夜
製作年 1926


作者 歌川豊国
題名 Geisha and waitress
製作年 江戸時代
1804〜1818

作者
題名 阿弥陀三尊像
製作年 江戸時代 1773

作者
題名 菩薩立像
製作年 平安時代
8世紀末〜9世紀始

作者
題名 愛染明王坐像
製作年 南北朝時代 14世紀

作者
題名 毘沙門天立像
製作年

作者
題名 大日如来坐像
製作年

作者
題名 大日如来坐像
製作年

作者
題名 左から 不動明王  四天王 阿弥陀如来
製作年

作者
題名 武具
製作年

能衣装?

日本美術の展示室

作者
題名 如意輪観音
製作年 鎌倉時代 1269


中国・インド美術ほか


作者
題名 彫像と碑文のある
供物祠
製作年 6世紀始

中国の焼き物などの展示室

作者
題名 唐三彩馬
製作年 8世紀


作者
題名 中・壺 右・水差し
製作年 中・明朝・永楽帝時代
       1402〜24
右・明朝・洪武帝時代
       1368〜98

16世紀ころのトルコ陶器

中国美術展示室

インド美術の展示室

作者
題名 ビシュヌ神の妻の一人Bhudevi(左の像)
製作年 11世紀末〜12世紀始


作者
題名 吉祥文の筆立
製作年 清朝、雍正帝時代
1723〜35

その他「楽器」など